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2005年9月23日 (金)

虹は七色?

niji1 niji0今日は3枚も画像を貼り付けた。
アメリカ国内のサイトから"rainbow"で検索して探した。"Rainbow Reading"(教育メディア)、"Electronic Rainbow"(電子部品業者)、そして、右下は、"Rainbow Grocery"(自然食品販売)の各サイトにあった虹の絵である。niji2

さて、これらの虹、さっと一瞬見て何色に見えるか?

答えは、左から順に4色、5色、5色である。

えっ、そんなに少ないの?と思われる方もおられるだろうが、実際に数えてみてほしい。

ところで、これはホームページのロゴだから、簡素化するために2~3色が省略されていると思われるかもしれないが、実はそうでなかったりする。

昨日、「日常的世界の成立」でも引用した村上陽一郎著『科学と日常性の文脈』(海鳴社)には、以下のような興味深い逸話が載っている。

アメリカ人はアーチ状のものがあると、つい虹を塗りたくなる傾向があるらしく、街のあちこちに虹のペイントを見ることができるらしい。あるとき、村上氏はサンフランシスコの高速道路をアメリカ人とともに走っているとき、トンネルの入口に虹がペイントされているのに気づき、「あんなところまで、面倒な手間をかけて七色も塗り分けたもんだ」と呟いたらしい。すると、同乗のアメリカ人が、短時間に七色と見分けた村上氏に驚いたらしい。高速道路を走っているのであるから。

しかし、実は村上氏は、色を見分けて七色と言ったのではなく、虹だから七色と言ったというのだ。そして、アメリカ人と議論になり、日本人なら独立した色と見る青と紫の間の藍色を、彼らアメリカ人が、独立した色とは数えていないことを知る。日本語の藍色にあたるindigoは、(少なくとも村上氏が議論した)アメリカ人たちにとっては、独立した色ではなくブルーの一種にすぎないと言うのだ。

したがって、アメリカでは自然光である虹の連続的なスペクトルを何色かに区切る場合、青と紫の間を藍色で区切らない。ちなみに日本人はたいてい、赤、オレンジ、黄色、緑、青、藍色、紫と7色に区切る。もう一つちなみにいうと、英語のindigoについて、村上氏はその機能(独立した色と見なされているかどうか)をアメリカ人に対してしか調べておらず、イギリスでどういう扱いを受けているか調べていないので、『科学と日常性の文脈』では、この点を保留にしている。しかし、イギリス国内のWebサイト上の画像を検索してみると、7色の虹の絵が引っかかる。

アメリカに話を戻す。
その後、村上氏は、アメリカ国内で目にする虹の絵の色数を念を入れて調べてみたそうだ。すると、大抵の場合5色、「ひどいときには」(これは村上氏の言葉だが、「何が」、「ひどい」のか、私は少し疑問)4色なのだそうだ。色数は今日の最初に挙げた画像と一致する。

しかし!
やはり、アメリカ人の描く虹は「ひどい」。
冒頭の3つの虹の絵の色の並び方である。
さすがに、「教育メディア」であるRainbow Readingは別として、他の2つは色の順番がでたらめである。
色数の少なさは、アメリカ人の色認識の特性に起因するとしても、順番のでたらめさはアメリカ人のどんな気質に起因するのだろうか?

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コメント

こんなサイトを見つけました。
http://enkan.fc2web.com/zatu/18.html
虹を2色に見る人たちも結構いるようですね。
思い返せば自分自身も「藍色」は、虹は7色という先入観から、
見栄で青や紫と区別している気がします。

投稿: つかもと | 2005年9月25日 (日) 22時33分

つかもと様。実におもしろいサイトの紹介と、「藍色」に関するご自身のお考えを述べて下さりありがとうございます。
皆さん、つかもと様の教えて下さったサイト。URLをコピーして、ブラウザーのアドレス欄に貼り付けて見に行ってみましょう。

投稿: ct(管理者) | 2005年9月25日 (日) 22時56分

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