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2005年10月25日 (火)

「変わりうる」ことにかけて生きる

051025中島義道さんという,最近やたらと著作の多い哲学者(哲学研究者ではない。数少ない哲学者だ,と私は思うが・・・?)がいる。3年くらい前に『孤独について』(文春新書 1998年)という本を,ひとに薦められて読んだ。実は僕はひとから本を薦められることが大嫌いであるが,この本は面白かった。この本についてはまた今度書くとするが,この本を読んだのを契機に中島義道さんの本は何冊か読んだ。最も面白かったのは『ウィーン愛憎』(角川文庫 1999年)だった。『カイン』(講談社 2002年)も傑作。

で,今読んでいるのは,『生きることも死ぬこともイヤな人のための本』(日本経済新聞社 2005年)。その本の真ん中辺りに,

人生,とにかく生きてみなければわからない,そして生きていくうちに「変わりうる

とある。僕の胸にはこの一節がとても響いた。生きていくうちに「変わる」のではなく「変わりうる」のだ。だからもしかしたら変わらないかもしれない。しかし,変わりうるのだから,生きてみなければわからない。

やや,話が飛躍するかもしれないが,あのマザー・テレサは「死にゆく人の家」というのをつくった。道ばたで倒れていて,まもなく死を迎えるひとを運び,せめて雨風のしのげる屋根のあるところで死なせてあげようとつくった施設だ。ここで,マザー・テレサや仲間のシスターたちは死んでいくひとの傍で,生きているときの苦労をねぎらい,また,天国に行かれるように,手を握りながら祈ったという。そこで死を迎えたひとたちの多くが,何十年という生涯の間,シスターたちに傍にいてもらえた,その死にゆく瞬間だけ安心できたのだという。最後にその人の人生は劇的に変化したわけだ。

あっ,昨日のブログでこんなことを書いた。

>>僕は早速この本を5冊買ってきた。売店には7冊くらいしかなくて,本当は全部ほしかった(必要な人に出会ったときに差し上げるため)が,他にも目にしたらほしいと思う人がいるだろうと思って遠慮した。しかし,来週も行ってみて,まだ誰も買っていなかったら,また買い足してしまうかもしれない。もうすでに4冊,読んでほしい人にあげてしまったので。

言い訳のようになるが,僕は本を滅多にひとに薦めないし,ましてや差し上げたりしない。僕同様に迷惑に感じると想像できるからである。しかし,昨日の『あしあと』は,本当に大切なひと,必要としているひとに差し上げている。なぜなら,それはたった十数ページの冊子だし,写真がきれいだし,読むのに5分くらいしかかからないし,・・・・。やっぱり言い訳かなあ~。

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