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2006年2月23日 (木)

歩いてみなければわからないことがある

今日,レンタル・ショップで,映画『村の写真集』のDVDを借りて,一人で家にある一番大きなテレビで観た。「父が世界で一番愛したもの。」というサブタイトルの付いたこの映画。実に地味な映画だったが,とても感動した。もちろんストーリーも素晴らしいが,ずっと画面に映り続ける「田舎」の風景や人々の表情がなんとも温かい。仕事を大切にし,仲間を大切にし,そして何よりも家族を大切にした不器用なオヤジと,その背中を見続けて歩く息子を中心にストーリーは展開する。最後は,息子がオヤジを背負って山を登るシーンがある。今日のタイトルの言葉は,息子が病床のオヤジに言った台詞で,私にはこれが一番心に響いた。

不器用なオヤジは藤竜也がやっているが,枯れた役を見事に演じている。村の写真館の老主人である彼は,村の家々を一軒一軒”歩いて”訪ね,丁寧に写真を撮る。そして,撮影が終わると「ありがとうございました」と丁寧にお礼を言う。「藤竜也ってこんなに良い表情をする人だったんだ~」と思った。
また,村人の一人として桜むつ子さんが登場する。今年85歳になる大ベテラン女優だ。他には,大杉漣,甲本雅裕がいつもながら名脇役ぶりを発揮している。息子役は海東健。最後の方に往年のアイドル(?)原田知世も出てくる。
この映画は,不器用だけれども,大切なものを愛し,また,丁寧に仕事(究極的には仕事とは人そのものだと思うが)をすることの尊さを教えてくれた。

今年の日本カトリック映画賞を受賞する(した?)との情報が,10日ほど前にこのブログへのコメントに書かれていた。

あっ,それから,この映画の舞台の村では,夕方5時になると村中の防災スピーカーから「アメージング・グレース」が流れる。徳島の山村なのだが,なぜかこれが人々の暮らしや風景ととてもマッチしている。

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コメント

「インターネットセミナー」ではお話くださり
ありがとうございました。
とても参考になりました。

シグニスジャパン主催の「カトリック映画賞2006」に「村の写真集」が選ばれました。
6月に上映会と授賞式を中野ゼロホールで予定しています。

この映画は2回目に見た時のほうが、もっと深く感動しますよ。
是非何回か見てくださいね。

投稿: 天国映画村 大沼 | 2006年2月24日 (金) 01時13分

天国映画村 大沼様

>「インターネットセミナー」ではお話くださり
>ありがとうございました。
>とても参考になりました。

お粗末な内容でしたが,
会場の皆さまの善意に支えられたという感じです。

>この映画は2回目に見た時のほうが、
>もっと深く感動しますよ。
>是非何回か見てくださいね。

はい。
今日,学校でもDVDを購入してもらうようお願いし,了承されました。

3月の期末試験終了後にに私が担当している中2の聖書研究会で見せるつもりです。
中2にはちょっと難しいかなぁ・・・。
でも,実に観た後の感じの良い映画なので,
是非一緒に観て,感想を分かち合いたいと思います。

今後とも,ctとブログMAGISをよろしくお願いします。

投稿: ct(管理者) | 2006年2月24日 (金) 20時28分

>>「レンタルビデオ一刀両断」movrevさま
トラックバックをありがとうございました。
なるほど,『村の写真集』の藤竜也の存在感は,
小津映画の笠智衆のそれに匹敵すると,思いました。
今後も学校で見せるのにいい映画があったら教えて下さい。

投稿: ct(管理者) | 2006年2月26日 (日) 14時34分

>>白田麻子さま
トラックバックをありがとうございました。
バンコクまで映画祭に行ってらっしゃるのですか。
そちらで,日本映画『村の写真集』が好評だったことは嬉しいですね。
今後も学校で見せるのにいい映画があったら教えて下さい。

投稿: ct(管理者) | 2006年2月26日 (日) 14時37分

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» 村の写真集 [レンタルビデオ一刀両断]
評価:☆☆☆☆☆  何気ない日常、どこにでもある人生、在り来たりのドラマ、なのにジワジワと感動を覚え、思わず涙をこぼしそうになった。藤竜也の役作りが素晴らしい。小津映画の笠智衆に匹敵する圧倒的な存在感である。リュックを背負った背広姿と古めかしいカメラ、ドラマの核となる部分に見事な説得力を与えた立木義浩の写真。美しい山村の風景。そして、この村がやがてダムの底に沈むという設定。すべての仕掛けが成功し、至宝の映画となった。大切にとっていた☆5つと、2005年度ベストワンの称号を捧げたい。  ラスト近く... [続きを読む]

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