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2006年2月11日 (土)

世界病者の日

前の教皇様,ヨハネ・パウロ二世は,2月11日(今日です)を『世界病者の日』と定められ,毎年世界に向けてメッセージを発表しました。

この2月11日というのは,1858年,フランスのルルドという田舎町で,ベルナデッタという14歳の少女の前に聖母マリアが出現した日です。この日から7月16日までの合計18回の御出現があったと伝えられており,9回目(2月25日)の御出現のときには,告げられた場所をベルナデッタが掘ると水が湧きだしたと伝えられています。最初は泥水だったそうですが,ベルナデッタは,聖母のいわれるままにその水を飲みました。その後,そこからは,1日10万リットルものきれいな水が湧き出るようになり,後に数多くの病人やけが人を奇跡的に治したと伝えられています。

なお,ベルナデッタは,心身の発達が遅く,体が弱かったため,短い生涯の間,喘息,胸の痛み,喀血などたくさんの病に苦しめらました。そして,35歳の若さで主のもとに帰っていきました。1879年のことでした。

彼女は22歳の時,修道女となっていたのですが,彼女の遺骸は,今なお腐敗せず,美しいまま眠り続けています

さて,新教皇様による今年の「世界病者の日」のメッセージですが,精神的な病気・精神的なけがに対する理解を深め,癒しを求める意向一本となっています。教皇様が新しくなったとはいえ,これまでにはないメッセージであると受け止めました。

その中に,精神的な苦しみを持った人が「世界の五分の一」いるとあります。それに対して,「真に実効性のある社会的な取り組みとしての医療活動を緊急に必要としています」と訴えています。私は,この「医療活動」というところが大変重要であると思います。現在の日本でも,このメンタル面の「医療活動」に対する理解が進まず,また,大変不足しています。近頃,「○○セラピー」のようなものが流行っていますが,一つ一つの内容のいい悪いは別にして,このようなものが流行る原因の一つは,医療の不足にあると思います。

さて,教皇様は,特に,精神疾患の「適切な治療」の他に,「(精神)障害に対する新しい感性」を求めておられます。

私は,偶然にも,数日前に,これに関連するブログを書いています。その中から,少し抜粋したいと思います。

どんな精神疾患による障害にもそれぞれ重度から軽度まで幅があります。,これらについてのカウンセリングについては,有効な疾患(というよりも症状)と,まったくそうでないものがあります。しかし,ここで「では,そのカウンセリングって何?」,「カウンセリングは何の目的でするの?」,「治る見込みがなければカウンセリングはしないの?」という問題に突き当たります。
さらに,突き詰めると,「精神疾患が治るって,どういうこと?」,「精神疾患って治るものなの?」,「どんな精神疾患でも治さなければいけないの?」,「精神疾患は一つも持っていてはいけないの?」というもっと深い問題に突き当たってしまうのです。

ルルドで聖母と語るベルナデッタにも,当時,ひどい中傷と,悪口が飛び交ったそうです。正気な人間として扱ってもらえなかった時期もあるようです。
精神疾患に対する新しい感性,主による新しいインスピレーションが与えられますように。

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