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2006年3月 1日 (水)

灰の水曜日

060301 カトリック教会の最も重要な祝日である復活祭は,「春分の日を過ぎた最初の満月のあとにくる最初の日曜日に祝われることが,325年の二ケア公会議で定められました」(カトリック中央協議会『カトリック教会の教え』p.206)。したがって,毎年復活祭の月日は変わります。『カトリック教会情報ハンドブック2006』(カトリック中央協議会)の裏表紙によると,これからの7年間で,最も早いのは2008年で何とこの年は3月23日です。逆に最も遅いのは2011年で4月24日です。1ヶ月以上ずれるわけです。

さて,その復活祭を迎えるための準備期間をカトリック教会では「四旬節」と呼びます。四旬節はもともとは復活祭に洗礼を受ける人たちのための準備期間として起こったようです。しかし,この期間は「すべての信者が祈りと犠牲と愛の行いをもって,主の復活を迎える準備をする期間」(『カトリック教会の教え』p.207)でもあります。勤務校で配られた資料によると,この期間に祈りと断食をすることがかなり早い段階で教会の習慣になっていたと見られています。すでに4世紀頃には,マタイ福音書4章冒頭の「イエスは悪魔から誘惑を受けるため,“霊”に導かれて荒れ野に行かれた。そして四十日間,昼も夜も断食した後,空腹を覚えられた。」にならって,教会では,この復活祭前の祈りと断食の期間を40日間としていたそうです。それで四旬節というのだそうですが,その期間でも6回ある主日(日曜日)には断食をしなかったので,断食をする日が正味40日間となるように,四旬節の開始を,復活祭の46日前と定めました。復活祭は日曜日ですから,その46日前は水曜日に当たります。それが「灰の水曜日」です。今年の復活祭は4月16日ですので,その46日前の今日が,今年の「灰の水曜日」に当たるわけです。060301_2

さて,なぜ「灰の」水曜日というのかというと,四旬節が始まるこの日,教会では灰(わかりづらいですが,右の写真が実物です。ガラスの器に入っていて,色はまさに灰色です。教会によっては灰の色がもっと黒いです)を用いた儀式が執り行われます。

塵にすぎないお前は塵に返る(『創世記』3章19節)

これは,罪を犯したアダムに神が言った言葉ですが,同じ罪人という点でアダムは私たち人類の総称とみて良いわけですから,この言葉は神が一人一人の人間に謙虚さを呼び起こさせるために語り続けている言葉であると言えるわけです。灰の水曜日の灰は,この塵の意味で使われます。司祭は灰の儀式において,参列した人々に「お前は塵にすぎない。塵に帰れ」と言いながら,額に灰をつけます。これによって,人々が自らをふりかえり,新しい自分になるように招かれるわけです。「新しくされる」という復活祭。それを迎える準備の良いスタートの徴として,この「灰の水曜日」があります。

勤務校でも,今日は部活禁止で,誰でもこの大事な儀式に与れるよう設定し,「灰の式」を執り行いました。生徒の参加者は約50名。教員の参加が約15名でした。生徒参加者の多くがカトリック信者ではありません。高3生は今日授業がありませんでしたから,今日の全校生徒数は約900名。したがって,5~6%の生徒が「灰の式」に参加したわけです。この比率は,今日のカトリック学校としては多い方であると思います。

私自身は,風邪をこじらせ声が出ない状態ですが,良い四旬節のスタートとなりました。復活祭が待ち遠しいです。

因みに,四旬節前に駆け込みで,「年度末の打ち上げ」が,先週から昨日までに3回もありました(^^ゞ
もちろん,今日はお酒は飲みません。

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コメント

ctさん、こんばんはぁ~
コメントとトラックバックをありがとうございます。
学校で、灰の水曜日の式があるのですねぇ~
私の学んだ高校では無かったです。
なので、洗礼前に知りました♪

お風邪だそうですね、神様からのメッセージでしょうかぁ??
どうぞお大事にされてくださいね

よい四旬節を♪

投稿: Lucia | 2006年3月 2日 (木) 20時19分

>>Luciaさん
こんばんは。
>学校で、灰の水曜日の式があるのですねぇ~
>私の学んだ高校では無かったです。
多分,Luciaさんの通っていた学校は女子修道会がやっている学校でしょう?
「灰の式」は神父さんがいないとできないので,
以前僕が勤めていた女子修道会が設立母体の学校でも,生徒対象にはありませんでした。
女子校の場合,だいたい司祭が常駐してはいないので,
ミサを行うときは,外部の司祭に頼まなければなず,結構気を遣います。
その点,男子修道会系の学校は・・・,と言いたいところですが,
聖職者の高齢化と召命減で,司祭がいないところも出始めています。
幸い,私の勤務校は,今のところ神父さんが居られますが。

投稿: ct(Magis) | 2006年3月 2日 (木) 21時16分

ct さん こんばんわ
うちの学校でも毎年「灰の水曜日」にはミサと「灰の儀式」がありますが、今年は残念ながら試験中となったためにありませんでした。それでしかたなく、教会の夜のミサにあずかり灰を受けることができました。
毎年このミサには「宗研」の生徒達60名くらいと職員が10名くらいが参加しますよ。
額に十字の灰をつけたまま授業に出る生徒達がいたりして、結構これがかわいいのです。ちなみにこの儀式は秘跡ではないので、信者でない生徒も受けられます。

この「灰の儀式」と「枝の終日の枝の儀式」「聖木曜日の洗足式」というのはいいですね。カトリックらしくて。
そういえばうちの教会の洗足式では、足を洗われる役はまだ女性には許されておりません。12人の弟子はみな男だったからという理由だそうです。他の教会では女性がやっているところもあると聞いておりますが、どうでしょうか?

投稿: mrgoodnews | 2006年3月 2日 (木) 22時33分

>>mrgoodnewsさん
そちらはもう試験期間ですか~。
私のところは今日が卒業式で,
試験は来週からです。
さて,試験と「灰の水曜日」が重なった場合,
うちの学校は「灰の式」やるでしょうね。
mrgoodnewsさんはOBですから,
私よりその辺は知っていらっしゃると思いますが。

投稿: ct(MAGIS) | 2006年3月 2日 (木) 23時04分

ctさんこんにちは♪
前からトライしてみたかったTB、挑戦してみました。
ちゃんとできているでしょうか?

ctさんの学校でも灰の式があったのですね。
実は私も、4月からカトリックの職場
(うまく言えませんが、修道会経営?です)
でお勤めさせていただくことになりました。
かえって辛いこともあるよ、ともお聞きしますが、
またいろいろアドバイスをお願いしますね。
頼りにしています。

四旬節前に、私も駆け込みで「ひとりカーニバル」やっちゃいました。
好物やお菓子をたくさん食べたり・・
そういえばトリノオリンピックの時期も、
四旬節前に終わるように計算したのでしょうか?

投稿: もりえ | 2006年3月 3日 (金) 12時25分

>>もりえさん
TBありがとうございます。
ちゃんと出来ていますよ(^.^)
四旬節前の,駆け込み「ひとりカーニバル」,よくわかります。
私も前日は,風邪引きなのに,お酒を飲んじゃいましたから。
>そういえばトリノオリンピックの時期も、
>四旬節前に終わるように計算したのでしょうか?
多分,それは考えられていたでしょうね。
では,また。

投稿: ct(管理者) | 2006年3月 5日 (日) 12時57分

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