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2006年3月 2日 (木)

焦らず懲りずに繰り返し・・・

古い船には新しい水夫が乗り込んでゆくだろう
古い船を今動かせるのは古い水夫はないだろう
なぜなら古い船も新しい船のように新しい海へ出る
・・・

吉田拓郎の『イメージの詩』という1960年代の唄の歌詞の一部です。中学生の頃に知った唄だが,それから約十年経ったとき,先日の主日の福音朗読にあった,

新しいぶどう酒を古い革袋に入れたりはしない。そんなことをすれば,ぶどう酒は革袋を破り,ぶどう酒も革袋もだめになる。新しいぶどう酒は,新しい革袋に入れるものだ(マルコ2.22)

を知った。吉田拓郎氏のお母様は熱心なクリスチャンであったと,拓郎氏本人が昔よく言っていたので,「古い船には新しい水夫が乗り込んで行くだろう」が聖書のこの箇所の影響を受けていることはほぼ間違えないと思われる。

しかし,私のような意志の弱い者には,精神的に一度住み着いてしまった場所を離れるのはなかなか難儀だ。たとえそこが嫌な場所だったとしても,馴れてしまうと,なかなか次のステップに踏み出せない。頭でわかっていても心と体が言うことをきかないときがあるのだ。しばしば思うのだが,元来人は保守的に出来ているのではないか。オマケに私は怠惰な性格だ。

だからこそ,ちょっと神様に後押ししてもらわないと動けない。

"Risk a few more steps into the new country, trusting that each time you enter it, you will feel more comfortable and be able to stay longer."

これは,ヘンリー・ナウウェンの言葉である("The Inner Voice of Love"1996)。

060303 新しい世界(country)に入るのには勇気もいるしRiskも伴う。でも,もうちょっとだけ(他人に言うのは好きな言葉ではないが,今は四旬節だから自分に言おう)がんばって,そこに踏みとどまるように心掛けよう。在り方なので抽象的だが,私はこれをこの四旬節,特に心に留めていたい。もちろん,Riskに押し戻されるかも知れない。けれども,そうなったときもその状況を肯定するのでも否定するのでもなく,ただ「そういうことがあった」と受け容れ(認め),焦らず懲りずに繰り返し新しい世界を目指したい。それを繰り返すうちに,その新しい世界にいるのが苦痛でなくなり(comfortable),少しずつ長くいられるようになり,そこが新たな故郷となるかも知れないからだ。ナウウェン神父が言うようにそうなることを信じて。

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コメント

新しい世界。もしかしたら、目に見えて換わってはいないけど、私の世界も変わってきたのかもしれません。そして、そこで成果を出さないといけない自分、今以上に頑張らないといけない自分に怖気づいているのかも・・・

今ひとたび、頑張ろうとそう思いました。
頑張っているうちにそれがCONFORTABLEになるかもしれません。。

投稿: piyo | 2006年3月 3日 (金) 18時22分

新しい世界に飛び込むこと、最初は抵抗があるかもしれません。
自分が自分でなくなったような気がするかもしれません。
でも、少しずつ、少しずつ・・・無理にあわせようとしないで、自分のペースで歩んでいけば、いつかきっとそこに馴染んでいる自分を発見できると思います。

投稿: しらたま | 2006年3月 3日 (金) 20時31分

>>piyoさんへ
コメントありがとう。
変わらないものといったら,神様の愛だけでしょうね~。ちょっと空しい気もするけれど,それ(空しさ)を乗り越えたところに大きな喜びがあるのかもしれません。
あっ,今日は雛祭りでしたね。

投稿: ct(MAGIS管理者) | 2006年3月 3日 (金) 22時38分

>>しらたまさん
久しぶりのコメントをありがとうございます。
そして,良いアドバイズも書いて下さって感謝です。
そちらのブログも毎日見ていますよ(^.^)

投稿: ct(MAGIS管理者) | 2006年3月 3日 (金) 22時41分

拓郎、好きなんですが、彼の表現している世界は両親の影響が、強いのだろうと思っていました。「今ここにいる僕は、何処からやって来たのか。これから何処へ行けばいい。貴方に逢いたい。貴方の声が聴きたい。」清流 吉田拓郎 ザ・カトリックを感じます。

投稿: すすむ | 2006年4月14日 (金) 21時20分

>>すすむさんへ

コメントありがとうございます。

>吉田拓郎 ザ・カトリックを感じます。

なるほど~。
拓郎のLIVE73がごく最近CD化して再発売されましたよ。
もちろん,買いました。
これからもよろしくお願いします。

投稿: ct(管理者) | 2006年4月15日 (土) 01時59分

「ライヴ73」名盤の誉れ高いですね。「元気です」も聞きなおしてみたいなー。拓郎 ザ・カトリックはちょといいすぎだったかなと思いますが、「イメージの詩」は初めの一行からして、だれの心にもある普遍的な思い、信仰の入り口に感じています。フォークに社会性やプロテストを求める人たちにとっては私小説的でメッセージが無いという評価もあったようですけどね。実は私、昨日の復活徹夜祭で受洗しました。かなり迷ってましたが、ナウェンの言葉とともに少し背中をおしていただいたよに思います。どうもありがとうございす。

         すすむ 悔い改め? YOU

投稿: YOU | 2006年4月16日 (日) 14時17分

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