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2006年6月 1日 (木)

裏を見せ表を見せて散る紅葉

(大矢正則 記)
相互リンクしているブログから「裏を見せ,表を見せて」(みちるさん)というブログに辿り着いた。私と同じカトリックの方が書いているらしい。

裏を見せ表を見せて散る紅葉

は良寛が死に際して詠んだ句と言われているが,私はこの句を,大学生の頃(つまりカトリックになった頃)からとても気に入っている。この句はカトリックの信者にとても人気がある。私のカトリックの友人にも何人もこの句を好きだと言う人がいるし,冒頭のみつるさんもそうらしい。有名な人だと井上洋治神父が,しばしばこの句を引用しておられる。

こんなに緑の多い季節には似つかわしくない句だが,あえてこんな時期に書いておくことにしよう。

私は鎌倉の結構不便なところに住んでいるので,秋には紅葉が美しい。(もうすぐあじさいが美しいですよ!)そして,晩秋には庭の落葉樹も一枚ずつヒラヒラと落ち始める。風の強さによって落ち方も違う。いやいや,同じ風に吹かれても葉っぱの種類によって,落ち方が違う。しかし,どれも風に逆らうことなく,裏を見せ表を見せて,やがて地に落ちる。確かに落ちるのだが,ひとたび落ちると,そこにとけ込んで,いつしか土と同化する。こんな様子を前出の井上神父は「キリスト者の理想の姿でもあるように私には思えた」(『余白の旅』日本基督教団出版局 p.219)と書いておられる。

聖霊の風に吹かれるままに生きよということなのだと思う。そしていつか天に帰る。聖霊っていうとキリスト教徒ではない方にはわかりづらいと思うので,言い直すと,神様の呼びかけに応えて生きよということになろうか。

無理をして表ばかり見せようと気取っても,無理は無理なのである。いつまでも無理は続かない。それよりも,神様を信頼し,裏も安心して見せられたらどんなに楽なことか。頭を撫でられた犬は,しばらくすると,だんだん低姿勢になり,やがてはおなかを見せる。このときの安心しきった犬の顔は本当に愛らしい。

神様に頭を撫でてほしい。そう思う。

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コメント

TBありがとうございます。カテゴリーを拝見して
私も同じようなことに関心を持っていますので
これからも訪問させていただきます。よろしくお願い
いたします。

投稿: みちる | 2006年6月 2日 (金) 21時28分

マジスさんの家の近くはあじさいと紅葉がきれいなんですね!
自然がまわりにあふれてるなんてうらやましいです☆

そして最近はマジスさんの影響でキリスト教に興味を持ち始めています。
流行のダ・ヴィンチコードが気になってます。
ちょっとズレてますかね(^-^;)

投稿: さきぽん | 2006年6月 2日 (金) 23時05分

再訪です。
この良寛のうたは私の教会の神父の影響で好きになりました。この神父は井上洋治神父のところで洗礼を受けました。

紅葉は表だけ見せてかっこよく散ろう、ドブ川でなくあのきれいな石の上に散ろうとは考えない。あるがままに生き、あるがままの姿で散っていく。神さまは初めからそれらをすべて受け入れて下さっている・・・

投稿: みちる | 2006年6月 3日 (土) 09時05分

>>みちるさん

早速のコメントありがとうございます。

>この神父は井上洋治神父のところで洗礼を受けました。

ああ,やはり井上洋治神父つながりでしたか。

>紅葉は表だけ見せてかっこよく散ろう、ドブ川でなくあのきれいな石の上に散ろうとは考えない。あるがままに生き、あるがままの姿で散っていく。神さまは初めからそれらをすべて受け入れて下さっている・・・

こんな風に心の底から思えたら,きっと「良く」生きられるのでしょうね。
私はまだまだです(^^ゞ
今後ともよろしくお願いします。

投稿: ct(Magis) | 2006年6月 3日 (土) 11時59分

>>さきぽんさん

こんにちは!
こちらのブログも見ていただきありがとうございます。

>マジスさんの家の近くはあじさいと紅葉がきれいなんですね!
>自然がまわりにあふれてるなんてうらやましいです☆

ネイチャーの養成講座のときに,講師の先生もおっしゃっていたけれど,
不便さとひき換えに自然環境は良いです。
といってもバスがすぐ近くまで来ていますが。
今は,毎朝,ウグイスや他の小鳥たちの声で目覚めます。

>最近はマジスさんの影響でキリスト教に興味を持ち始めています。

ほう,そうなんですか!!!

>流行のダ・ヴィンチコードが気になってます。
>ちょっとズレてますかね(^-^;)

さあ,どうでしょう?
私はこの作品に全然興味がなくて・・・。

キリスト教の本で,いま,お勧めなのは,
本田哲郎著『釜ケ崎と福音―神は貧しく小さくされた者と共に』です。
ただ,この本,高いので,読むなら,公立の図書館で借りて読んだ方が良いです。僕もそうしました。でも,あまりにも素晴らしい内容なので,その後,ネットで注文しました。まだ届きませんが・・・。

キリスト教の良い入門書は文庫本でもいっぱい出ています。以下,いずれも著者は作家の遠藤周作さんです。
宗教(特にキリスト教)そのものについて知りたければ,『私にとって神とは』(光文社 知恵の森文庫)。
聖書の入門書なら,『私のイエス』(祥伝社 黄金文庫)。
あと,聖書に登場する女性に注目して書かれた,『聖書のなかの女性たち』(講談社文庫)
がオススメです。

では,また。

投稿: ct(Magis) | 2006年6月 3日 (土) 12時23分

お久しぶりです。
6月3日は井上洋治神父様主宰の「風の家」20周年の祝賀ミサでした。井上神父様から洗礼を受けられた神父様との共同司式。
井上神父様は紅葉をあしらったストラをかけてミサを献げられました。
前から時々読ませていただいていたのですが、タイトルにひかれて書き込ませていただきました。これからもよろしくお願いします。
トラックバックさせていただきました。うまくいくといいのですが。

投稿: さるすべり | 2006年6月 7日 (水) 16時57分

>>さるすべりさん
お久しぶりです。
読んでいただきありがとうございます。
また,井上洋治神父様の情報も教えてくださって感謝です。
>トラックバックさせていただきました。うまくいくといいのですが。
はい。ちゃんとできています。
これからもよろしくお願いします。

投稿: ct | 2006年6月 9日 (金) 20時43分

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