大切なことは・・・
大切なことを知るのは いつでも悲しみと引き替え
大切なことは いつだっていちばん後に気がつく
一行目は,昔,「フォークの神様」と呼ばれていた岡林信康さんの歌の歌詞の一部で,多分,今から20年以上前のものだと思う。熱心なプロテスタントの牧師の息子として育った岡林さんが30代の頃に書いたものだと思うが,この歌詞を聴いた二十歳を過ぎたばかりの私は,初めて悲しみというものの本性をみたような気がしていた。若かった私は,「それならば大切なことはできるだけ知りたくない」といつも思っていた。しかし,大切なことは少しずつ知らされる。その数だけ,やはり悲しみも数えてきた。この曲の題名は忘れたが,この一行の歌詞「大切なことを知るのは いつでも悲しみと引き替え」は始終脳裏に蘇る。ここでいう「大切なこと」は,たとえば,肉親の死であったり,愛する人が去っていくことであったり・・・,であった。
二行目は,中島みゆきさんの『後悔』という歌詞の一部。これはまだ6年くらい前の歌だと思う。日々迷いはあるけれども,「いつでもその時点で最後に気がついたことが大切なこと」。そのように私はこの歌詞を受け取っている。因みに前後の歌詞は全然覚えていないので,歌全体の中で解釈すれば,そうでないのかもしれない。しかし,私にはこの一行しか耳に残らなかったので,しかたない。
ところで昨日,「大切なこと」に関することで,もう一つの側面を教えられた。
私たちは,社会生活においても,家庭生活においても,何かおかしいと思ったときには,そのことを言いたくなる。しかし,それを,
言ったからどうにかなるようなことは,実はあまり大切なことではない場合がほとんどでしょう?
と,ある方がさりげなくおっしゃった。私は,この言葉を聞いたとき,ハッとした。あまりにその通りだからである。大切なことは,それを言ったからといって(それを相手に伝えたからといって),実現するのではないのだ。言っただけ・伝えただけで変化するようなことは,実はあまりたいしたことではない。本当に大切なことを知って欲しかったら,もう,自分を超えたもの,すなわち,相手や神を信頼し,ただ黙ってその方(相手や神)に耳を傾け,見守るしかない。
しかし,もし,たった一つ,伝えられることがあるとすれば,私は迷いなく次の聖句を伝える。
両手がそろったまま地獄の消えない火の中に落ちるよりは,片手になっても命にあずかる方がよい。両足がそろったままで地獄に投げ込まれるよりは,片足になっても命にあずかる方がよい。両方の目がそろったまま地獄に投げ込まれるよりは,一つの目になっても神の国に入る方がよい。(日本聖書協会 新共同訳聖書 マルコ福音書9章43節~47節から抜粋引用)
イエス様の言葉である。この箇所を読んで,「そんなにまでして生きなければならないのか。キリスト教は厳しいなあ」と思われる方もおられると思う。しかし,私には,ここは,恵みの言葉に聞こえる。それは,「あなたには人間的な目で見れば大切なものが欠けているけれど,神から見れば逆に大切な光が備わっている。だから,生きていって良いのだ。いや,むしろだからこそ生きていって欲しい。あなたの命にはそれほどまでに特別な価値がある」と聞こえるからだ。
考えてみれば,いわゆる健常な体や心を当たり前と考える傾向が私たちにはある。しかし,この「当たり前」と思う人の傾向こそ,神様を隠し,神の国から人を遠ざける。
カウンセラーの諸富祥彦先生が,「人には何か欠けているものがないと本当の幸せは来ない」と言っていたことも思い出した。
最後の最後に知る大切なこととはいったい何なのだろうか?それもやはり悲しみと引き替えに手に入れるのだろうか?そうではないような気がしてならない・・・。
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コメント
今の心境のわたしにとって、
非常に非常に重要な記事です。
これを印刷して、明日電車の中でじっくり読ませていただきます。
tbありがとうございました。
hawa
投稿 hawa | 2006年9月25日 (月) 01時28分
最近、後悔だらけの毎日だったので、
なんかグッと来ました。
投稿 erhi | 2006年9月25日 (月) 23時10分
>>hawaさん
コメントとTBありがとうございます。
そちらのブログにもちょくちょくお邪魔しています。
9月最後の週。
2学期のスタートダッシュの疲れが出てくる頃ですね。
お互いにやすみやすみ歩んでまいりましょう。
投稿 ct(MAGIS) | 2006年9月25日 (月) 23時24分
>>erhiさんへ
コメントありがとう。
大変な日々を送っておられるのですね。
神様のご加護がありますように。
投稿 ct(MAGIS) | 2006年9月25日 (月) 23時26分
鹿子さんのトコからお邪魔しました。初めまして!
ハッとさせられました。
>本当に大切なことを知って欲しかったら,もう,自分を超えたもの,すなわち,相手や神を信頼し,ただ黙ってその方(相手や神)に耳を傾け,見守るしかない。
あーそうなんだ。そうだったんだ、そうだよー・・・と今更ながら。
言わなければ分からないだろうと思ってギーギー言ってたけど
言えば言うほど状態は悪化してまして
どうしたもんかなーと思ってた所でしたので。
自分でなんとかしようと思ってたんですね@自分
主に拠りたのみ。ですね(^^
ありがとうございました!
投稿 nanana0909 | 2006年10月10日 (火) 19時42分
>>nanana0909さんへ
はじめまして。鹿子さんのところからのご訪問ありがとうございます。
>言わなければ分からないだろうと思ってギーギー言ってたけど
>言えば言うほど状態は悪化してまして
>どうしたもんかなーと思ってた所でしたので。
こういうことってよくありますよね~。
僕もしょっちゅうですよ。
>主に拠りたのみ。ですね(^^
本当にそうですね。
nanana0909さんからのコメントをいただいて,
改めて,自分自身もそうしようと思いました。
感謝です。
投稿 ct(MAGIS) | 2006年10月13日 (金) 18時14分
今日、関根一夫さんという牧師のホームページを見ていたら、岡林信康について書かれていました。「私的生き方文庫」というコーナーの10月3日です。牧師の息子という共通点があるそうです。是非読んでみてください。
投稿 You | 2006年10月15日 (日) 23時56分
>>Youさんへ
貴重な情報をありがとうございました。
早速,紹介していただいたブログを探し,読んでみました。
岡林さんのことは,いつかゆっくり書きたいと思っています。
拓郎ファンはやめてしまいましたが,
岡林ファンは未だに続けています。
投稿 ct(Magis) | 2006年10月17日 (火) 00時38分