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2010年10月10日 (日)

「君がいなかったら・・・」

私は教員をしています。
当たり前ですが,毎日,苦戦している生徒と関わっています。
そして,苦戦している先生方とも・・・。
そういう私も,それなりの苦戦をしています。

教師は商売柄,生徒の将来を考えます。
いま,「考えます」と書いたけれど,正確には,生徒の将来に「口出ししている」と言った方が合っているかもしれません。

特に,人間関係で苦戦している生徒や,自分との関わりに苦戦している生徒には,
教師は,その生徒の将来に口を出したくなります。
「そんなことしていたら,君は社会に出た後,通用しないぞ」といった
なんともゾッとするようなお説教を,未だに耳にすることさえあります。

しかし,苦戦している生徒には,いや,普通の生徒でも,
大人が思っているような将来など,架空の世界に過ぎません。
ところが,大人にとっては,生徒にとっての「将来」は自分が歩んできた道でしかありません。

「オマエの将来を考えろ!」と言っている大人に,私はときどき言いたくなることがなります。
あなたの言ってる将来とは,あなたが歩んできた(か歩めなかった)道なのではないかと。
生徒たちの将来なんて,僕たちに想像できるはずがない。
それを,自分たちが歩んできた過去に置き換えて話す大人(教師)がなんと多いことか。

少し前になりますが,6月30日付けの朝日新聞で,香山リカさんが,次のように言っています。

人が幸せの感覚を得るには「違うものに変身しなさい」とか「こういうものを目指しなさい」と求めるのではなく,すでに達成していることを十分評価してあげることです。

耳が痛いです。
明日こそ,自他ともに幸せな感覚を得たいものです。

「君がいなかったら,先生はさみしい」
照れずにそう言えたら,楽なんだと思ったりします。

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