風の中
強風の中,空を飛ぶ鳩を見て,風がなかったらあの鳩はもっと自由に飛べるだろうにと考えた人がいました。
風とは空気の流れです。
風を受けるということは,風がないときよりも,
より多くの空気を受けるということです。
そして,その空気は,酸素,二酸化炭素,窒素などの分子から成っています。
ですから,風を受けるということは,そのような分子がたくさん衝突してくるということです。
分子がたくさん衝突してくると鳩はうまく飛べないわけです。
ならばいっそのこと,風ではなくて空気そのものをなくしてしまえば,
鳩には何の分子も衝突しないのだから,鳩は自由に飛び回れるかといえば,大間違い。
鳩が飛ぶためには,空気を押さなければならない(その反作用で鳩は飛べる)のですが,空気(つまりいろいろな分子)がなければ,いくら翼を羽ばたかせても,反作用の力が帰ってこないので,まったく飛べません。
これでは,強風のときより都合が悪いわけです。
強風時は確かに飛びずらそうだった鳩も,うまくその風を利用すれば,実は結構,移動する自由度は高いのだそうです。ヨットがただ風の向きだけにしか進めないわけではないことと同じです。
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