2008年9月21日 (日)

嘆きの淵にある時も

♪春に枯れ葉は舞い踊らず
秋に緑の芽は吹かない
夏に裸の梢を知らず
冬に花びら咲くこともない♪
(岡林信康『嘆きの縁にある時にも』)

カトリック教会では,今日は年間第25主日(A年)。読まれた福音箇所『私の気前のよさをねたむのか』については先日も書きましたし,3年前にも触れています。

ところで,旧約聖書の朗読箇所である『イザヤの預言』55.6~9についてですが,こちらの方についても,すでに何度か触れています

それにしても,

わたしの思いは、あなたたちの思いと異なり
わたしの道はあなたたちの道と異なると 主は言われる。
天が地を高く超えているように わたしの道は、あなたたちの道を
わたしの思いは あなたたちの思いを、高く超えている。
(イザヤ55:8)

という聖句はなんと救いに満ちた響きを持った言葉でしょう。
この聖句の主語「わたし」は神様で,「あなた」は私たち人間一人ひとりを指します。

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2008年9月16日 (火)

風詩

私は一週間の半分くらいはマイカー通勤で、残りの半分は江ノ電バスか、JRと徒歩で通勤している。
帰りは、下りホームはほぼ無人駅に近い北鎌倉駅で降りて、山の上の我が家に向かう。
明月院の横の坂を頂上まで登ると、家と同じ標高に達する。

さて、この帰り道、特に明月院(俗にいう紫陽花寺)の横を通るときは、
今は、秋の虫が大合唱だ。
この秋の虫の大合唱を聞くと、必ず思い出す歌がある。
岡林信康さんの『風詩』という歌。

♪秋の終わりに 鳴く虫の音は
そばにお前が 居るのに淋し♪

という歌い出しを、つい小声で口ずさんでしまう。
因みにいつも一人で歩くので、そばに「お前」は居ないのだが。

全部歌詞を載せたいところだが、著作権の問題があるので、
抜粋して紹介したい。

♪あの世この世を 幾度も往くは
もっと愛して 惚れるがためよ♪

この辺りって、絵本の『100万回生きたねこ』(佐野洋子、講談社、1977080917年)を思い出します。
それまで、どの飼い主も好きになれなかったねこは、
死んでも死んでも、また別の飼い主のねことなって、生き返ります。しかし、最後に、たった一人(一匹)の白いねこを好きになったあとで、死んだら、もうその主人公のねこは2度と生き返ることはなかったというお話です。

僕たちがなかなかあの世に入れないのは、まだまだ愛したり、惚れたりすることが足りないから?

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2007年1月 5日 (金)

青くなって尻込みましょう

教師という仕事柄,年賀状をいただく枚数は多い方だと思う。
教え子や卒業生からも送られてくるが,
多くの教員や元教員と年賀状の遣り取りがある。

「教え子を戦場へ送るな。教育基本法・憲法改正反対」

教員仲間や先輩教員からの葉書の隅っこの方に,こんなメッセージが印刷された年賀状が届いていたのは,2,3年前からであった。

残念ながら,今年の年賀状で「教育基本法改正反対」と書いてあるものは一通もなかった。後の祭となってしまったわけだから。

「すべての人の平和を願い
戦争をしない・軍隊を持たない
こんな憲法9条を世界の宝に」
(ピース9の会)

カトリックの,ある修道会の総長をされているシスターからの年賀状の下の方には,
このような印刷がされていた。
このシスターからは,もう10年以上も年賀状をいただいているが,
昨年までは,修道会が独自に作った,いわゆる修道会的な,
(つまり,マリア様やイエス様の肖像が画かれ,キリスト教用語が必ず入った)年賀状が届いていた。これはこれでとても趣があった。
しかし,今年は,このシスター(大変国際感覚に優れた方です)から,「憲法9条を世界の宝に」というメッセージ入りの年賀状が届いた。
やっぱり世の中エラいことになってきてしまったのだと思う。

もう一つ紹介したい。

「最近の世の中の動きには不安を感じることが多くなりました。
教育に携わる者の一人として,
自分のできることに力を尽くしていきたいと思っています」

こう年賀状の真ん中に印刷してきた彼(先輩)とは,昨年,生徒を引率して,被爆地長崎を訪れた。(なお,この訪問の折には,アジア太平洋戦争における日本の加害責任についても,同行した神父様が生徒に説いてくださいました。)

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2006年12月19日 (火)

I Want to ・・・

昔親友が,
「自転車に乗っているときに,
側溝に落ちないようにと,側溝ばかり見ていると,
側溝に落ちてしまう」と言っていた。

その友は,前を向いて走ることの大切さを僕に教えてくれた人だ。
今は親しくないので,親友ではないかもしれないが,
心の中ではいつでも会っている「真友」だ。

「側溝に落ちないように」という目標は,
「○○しないように」という否定形の目標だ。
このような目標はどうやら功を奏さないらしい。
「試験で悪い点を取らないように」
「飲み過ぎないように」
「事故に遭わないように」
「明日,寝坊しないように」
・・・。

同じように,
「○○すべきである」という目標も達成できない。
「次の試験では前回よりも良い点を取るべきである」
「飲み過ぎないようにすべきである」
「安全運転すべきでだ」
「遅刻しないように起きるべきだ」

目的を達成するとは,自分が変貌するということである。
変貌は,"I Want to・・・"と思っているときだけ起こる。
そんな話を最近聞いた。

だから目標の立て方は大事。
「次の試験では良い点をとりたい」
「お酒は適度に楽しく飲みたい」
「相手も自分も安心できる運転をしたい」
「明日は早起きしたい」

なんかそうかもしれない。

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2006年12月18日 (月)

alterna

本当に大切で061218
必要なモノなんて
ほんのちょっとだけで
後は大抵飾りだった

今朝,長女と車に乗っているときに,
カーオーディオで長女が聴いていた歌の歌詞だ。

私は思わず,
「この曲何ていう曲?誰が歌ってるの?」
と聴いてしまった。

娘は,「あゆ!なんて読むのか分からないけれど,アルタナかオルタナ」と答えてくれた。
なるほど,英語のalternativeのことかと思った。
日本語でもアルターナティブって最近よく使うけど,ちょっと分かりづらい。

だいたい,「代わりになるもの」,「とりうる手段」,転じて,「選ぶべきもの」という意味に使われている。

冒頭の歌詞がどうしても気になったので,
娘に頼んで,もう一度最初から聴かせてもらった。
(右の写真は,その車の中から見た景色。
逗子海岸で信号待ちの最中にケータイで撮りました。
海越しに富士山が見えるのわかりますか?
実物はきれいでしたよ。)

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2006年10月18日 (水)

はがれかけた鱗

061018 「1発も弾を撃たずイラクでの人道復興支援活動を完遂し、全員が無事帰国できてうれしい」
この言葉は,ある日本人が,約3ヶ月前に口にした言葉です。「戦死者ゼロ」とも報道されました。
私はとても驚いてしまったのですが,このことをリアルタイムでブログに書くことを躊躇しました。
なぜ,躊躇したのか。その答を,ある著書の中に発見しました。

日本のような国で流れに逆らってものを考え生きていくことは,とてもエネルギーを必要とする(高橋哲哉・斎藤貴男『平和と平等をあきらめない』晶文社 2004年 p.130)

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2006年9月 2日 (土)

「幸せであるように」

中島みゆきさんの歌に「空と君のあいだ」というのがある。

♪空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る
君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる♪

っていうサビが良いのだけれど,この曲を槇原敬之さんが
カバーしているバージョンをたまたま聞いた。
そうしたら,しょっちゅう聞いている中島みゆきさんバージョンでは,
全然響いてこなかった次の歌詞が突然胸に飛び込んできた。

♪憎むことでいつまでもあいつに縛られないで♪

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2006年8月31日 (木)

何もしないからこそ育つもの

♪セールスマンは出かけていくのに・・・
何もすることがないなんて・・・♪

昔,ファンだった吉田拓郎がステージで弾き語りで歌っていた歌の歌詞です。
多分,レコードになっていないと思います。
そのころ,僕も「プー」(いまでいうニートだと思います)だったので,
この歌を良く覚えているのです。

最近は,何もすることがない日なんてないなあと思います。
ああ,ただし,すべきことはあっても,「何もできなかったなあ」
と自己嫌悪に陥る日ははたくさんありますが。

ところで,聖書に,

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2006年6月 4日 (日)

よろこびが集まったときよりも

060604 僕は中学生の頃からときどきまったく眠れない夜があって,
まあ,いろいろと困るときもある。
眠れない夜にとてもイヤなのは,

  • 外が白み始めること
  • カラスの鳴き声が始まること
  • 新聞配達のバイクの音が聞こえること

昨日から今日にかけてがそんな日だった。

こんな時は,もう諦めて眠ろうとはしない。
それで,今夜はオールナイトで普段聞かないCDを片っ端から聴いてみた。

あった。掘り出し物。
西由紀子さんという,プロテスタントのソプラノ歌手の
『二番目に言いたいこと』というCD。
このCDは有名な詩人・星野富弘さんの詩に,
なかにしあかねさんという作曲家が曲を付け,
西さんが歌ったCDだ。

その中の『よろこびが集まったときよりも』という歌に心打たれた。

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2006年5月24日 (水)

LST

060524 私の勤務校には,かつて"Let's Sing Together"(通称LST)という名の歌集が配られていた。野外活動が好きな本校では,この歌集はどの活動にもみんなが携行する必需品であったという。今ではこの歌集も配られなくなってしまい,在校生で持っている生徒は(特別に購買部で買ったものを除くと)いない。私もこの歌集を持っていなかったのであるが,ひょんなことから今日(副校長先生から)いただいた。約100曲の歌が収録されている。カトリック学校の歌集らしく,最初に掲載されている歌は校歌で,最後に載っている歌は"Nearer my God to Thee"(主よみもとに近づかん)である。日本語の歌が6割,英語の歌が4割くらいの割合だ。

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