2007年1月 6日 (土)

風の中

強風の中,空を飛ぶ鳩を見て,風がなかったらあの鳩はもっと自由に飛べるだろうにと考えた人がいました。
風とは空気の流れです。
風を受けるということは,風がないときよりも,
より多くの空気を受けるということです。
そして,その空気は,酸素,二酸化炭素,窒素などの分子から成っています。
ですから,風を受けるということは,そのような分子がたくさん衝突してくるということです。
分子がたくさん衝突してくると鳩はうまく飛べないわけです。
ならばいっそのこと,風ではなくて空気そのものをなくしてしまえば,
鳩には何の分子も衝突しないのだから,鳩は自由に飛び回れるかといえば,大間違い。
鳩が飛ぶためには,空気を押さなければならない(その反作用で鳩は飛べる)のですが,空気(つまりいろいろな分子)がなければ,いくら翼を羽ばたかせても,反作用の力が帰ってこないので,まったく飛べません。
これでは,強風のときより都合が悪いわけです。
強風時は確かに飛びずらそうだった鳩も,うまくその風を利用すれば,実は結構,移動する自由度は高いのだそうです。ヨットがただ風の向きだけにしか進めないわけではないことと同じです。

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2006年7月22日 (土)

主体性の回復~mixi疲れから心理学を考える?~

「mixi疲れ」を心理学から考える
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000069-zdn_n-sci
という記事が7/21のYahooに載っていたので読んだ。

たとえば,「私は朝起きることができない」とか,「私はお酒をやめることができない」など,「私は○○ができない」と考えて,クヨクヨしたり,落ち込んだり,自己嫌悪に陥ったりすることがあるでしょう?「私はmixiを5分たりとも見ずにいることができない」などという人もいるでしょう。
まあ,自己嫌悪に陥るくらいで留まれば良いのですが,あまりそういう思いにとりつかれていると,病理の側面も出てきます。

とにかく大事なことは,無理をせずに休むことや,「早めに弱音を吐くこと」だと思います。そうすれば,上記リンクの記事中にあるような,「多くのマイミクと交流している人が、コミュニケーションに疲れ切ってmixiを突然辞めてしまう」なんてことは減るのだと思います。

さて,こんな抽象論を書いたところで意味ないですね。そこで,今日は私は知っている「主体性回復のワーク」を紹介してみます。

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2006年7月10日 (月)

ツールの発展がスキルを退化させる。ならば・・・

ツールの発展がスキルを退化させる。
このことが,あらゆることについて言えることを歴史が物語っている。
たとえば,写本。
私はこういったことは門外漢であるが,おそらく15世紀のグーテンベルクの活版印刷の発明が始まりで
徐々に衰退していったのだろう(か? 世界史の先生,大きく違ったら訂正を)。
でも,これは徐々にであったのだと思う。

15年くらい前だったと思うが,数学の恩師が中国の,どこか忘れたが,北京ではない地方の大学に特別講義に出かけた後,次のような話をしてくれた。
毎日,講義が終わると,我先にと学生が教壇に押しかけてきて,
何でも良いから何か教科書(英語で書かれているものと聞いた)を一冊貸してくれとせがむのだという。
そして,必ず明日の講義までには返すからと約束して貸してくれと頼んでくるとのだそうだ。
私の恩師の先生は,(またすぐ手に入るのので,それほど貴重な教科書ではないせいもあり)快く貸したそうだ。
しかし,明日まで貸したところで,どうにもならないのにと最初は内心思ったそうだ。
さて,貸した学生は,一人残らず,翌朝の講義開始前には,その先生に篤くお礼を言って教科書を返すそうだ。
そして驚くべきことに,(その先生から聞いた話によると)どの学生も一人残らず,びっしりとノートにその教科書を書き写しているそうなのである。
「徹夜で写したので,眠い」と笑いながら口々に言いながら・・・。
もちろん,日本のようにコンビニにコピー機などない。15年前の話だが中国の田舎にはコンビニがない。
それどころか,その先生は,駅から大学まで馬で行ったそうだ。
15年経ったが,今その町や大学はどんななのだろう?

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2006年6月17日 (土)

傾聴体験

06061702_2    この頃の子どもたちのコミュニケーション・スキルが低下した理由の一つに,「他人の話をきちんと聴けなくなった」ことが挙げられている。それで,「他人の話をよく聴きなさい」とか何度も注意する。だけれども昔のように効果が上がらない。当たり前ですよね。そういう話もきちんと聴けなくなっているのですから!

そこで,学級づくりなどの集団形成の際,「伝え方・聴き方」の練習を取り入れます。その際,サイコが好きな人(私もそうなのですが)は,だいたいロールプレイ式のエクササイズを取り入れることが多いと思います。SGEなどにも,なかなか良いエクササイズが準備されています。しかし,なかなかこれが効を奏しません。もちろん私がSGEのリーダーとして非力であることが第1原因でしょうが,「時代」の深刻さも感じます。

しかし,それで諦めていたのでは,コミュニケーション・スキルの獲得を諦めることになります。
そこで,・・・

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2006年6月 3日 (土)

無駄なことは何一つない

今日は,神奈川教育カウンセラー協会の定例会に行った。

会場は家から車で30分ほどのところだ。
近くにはコインパーキングがあり,いつもそこに駐車する。
ところが!
今日は,その会場付近のコインパーキングがどこも満車だった。
これは間違えなく一昨日から施行された改正道路交通法の影響だろう。
しかたなく,買い物をする目的もないデパートの駐車場に入れた。

そんなわけで,定例会の会場入りは10分ほど遅れてしまった。
しかし,受付をしていたN氏は,「おう!」と迎え入れてくれた。
N氏に会うのは3回目だが,「おう!」という親しげな挨拶がとても嬉しかった。

さて,定例会の様子は,まあ,やや専門的になるので,いつか別の機会に書くとして,
参加して良かった。

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2006年5月12日 (金)

高1ゼミ『自分とつきあう』(その2)

昨日は高1ゼミでやっている内容を書こうというところで睡魔に襲われてしまいました。
今日は,第1回目のゼミ(4/26)でやったことを書きます。

高1ゼミは毎週水曜の6時間目。私のコースは高1Aの普通教室が割り振られました。
始業ベルと同時に教室に私が入ると,受講者の3人は最前列に並んで座り,きちんと瞑目していました。
私の学校では,全部の授業で開始時と終了時に瞑目が行われていますが,
初めてゼミを持つ私は,「ああ,ゼミでもちゃんと瞑目しているんだなあ」と感心しました。
最前列に並んで座っていたこと,瞑目をしていたことで,私は受講メンバーのすばらしさを直感し,
「あっ,このゼミはきっとうまくいく」と思いました。

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2006年4月10日 (月)

中1オリエンテーション『自己紹介』

今日から3日間,中1は午前4時間授業で,午後はオリエンテーション。5時間目は生徒の自己紹介,6時間目は校内案内というプログラムでした。ここでは,私がクラスで行った自己紹介の方法について,書いておきたいと思います。

受け持ちのクラスは中1で,一クラス45人です。新入生たちにお互いに自己紹介させるにはどうしたら良いのか。私立の新入生ですから,ほとんどが知り合っていない状態です。与えられた時間は1時限(50分)。これが,たとえば,6人くらいのグループならば,端から順番に,氏名,出身小学校,最寄り駅,この学校を受験した理由,趣味,得意科目,苦手科目,将来の夢,・・・などをじっくりと話してもらえば,まあ,いろいろ質問も出てなんとかなるかもしれません。ところが,45人となるとこの方法では,1人1分程度しか持ち時間が与えられないので,氏名の他は,何か二つくらい簡単に話し,「よろしくお願いします」で終わってします。この通り一遍方式は,全員言わせたし,全員が他の全員のことを聞くことができたし,それに何より「平等に」できたしと,なんとなく自己紹介が終わった気にははなります。

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2006年4月 7日 (金)

いろいろ握手

今年度,私は中1を担任することになりました。私の学校では,例年,入学式前日に新入生を登校させます。今日がその中1初登校日でした。ちなみに他学年も明日が始業式ですが,今日が登校日です。

新入生は今日登校し,クラス分け発表を見て,担任と初めて会い,座席を決め,仮のクラス委員や班長を決め,教科書・副教材を渡され,時間割を知らされ,明日の入学式の練習をし,登下校をしたり授業を受けたりするのに最低限知っていなければならないルールを教わります。つまり,初登校の今日は結構密度の濃い一日なのです。明日は入学式のみ。そして,日曜をはさみ,月曜日からは授業開始です。

さて,私が担任としてはじめましての挨拶をしても,新クラスの生徒45名は緊張していて,教室は堅い雰囲気でした。私学ですから広範囲から通学しており,お互い知らない者同士が多いですし,また,私みたいなオジサンが担任なのですから,まあ,緊張するのは当然です。緊張する方がむしろ自然ですし,逆にこんなときに全然緊張しないのもちょっと困ります。しかし,これから前述したような大事なことを伝えたり,決めたりするのですから,緊張状態のままでは良いことはありません。緊張していて静かなのと,きちんと話が聴けて理解しているのとは別です。言うまでもないことですが,「静かな授業=良い授業」ではないです。それと同じで,静かに先生のペースでオリエンテーションが淡々と進んでも,大事なことが伝わらなかったり,緊張が解けず,わからないことを質問できなかったりでは意味がありません。それに,今日から生徒たち同士,そして,生徒と私が関わるわけですから,お互いフレンドリーな関係を築くことがとても大切であると考えています。

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